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2012年10月5日金曜日

Finger Bass Lineは最強!


Finger Bass Line買いました。
え?今頃?って感じですけどねw
コレとiELECTRIBEがあれば他はもう無くてもいいんじゃないかな?
iPod TouchにBass Lineを、iPadにはiELECTRIBEをインストール。
それだけでいいんですよ。
それだけで、もうテクノの世界です。

今まで、いろんなアプリ触ってきましたけど、これほどしっくりくるものは無いです。

この二台をWistでシンクさせれば、最強です。

上の文だけで、言いたいことは殆ど書きましたが、Finger Bass Lineのレビューもしときましょう。


コレがメイン画面です。
ここはあえてiPodのスクリーンショットを使います。
そりゃまあ、iPadの方が、断然使いやすいと思いますよ。
でも、小さいTB-303に敬意を表してiPodで使うのがテクノだと思いますw

基本的に、TB-303の使い方がわかれば、説明要らずの機能ですね。
画面上に1,2,3,4と番号がありますけど、これはパターンを切り替えるボタンです。
つまり4パターンまで組んでおいて、リアルタイムに切り替えることが出来ます。
まあ4つもあれば十分ですよね。
4つのパターンを一つのファイルとして保存できるので、実質的に無限のバンクがあるようなものですから。

Finger Bass LineはTB-303の正統派エミュレーターですけど、TB-303には無い便利な機能がいくつもあります。
例えばLengthを最大64ステップまで拡張できます。


16ステップで1小節ですから4小節までの長さのループが組めるわけです。
1づつ増減できますから、12ステップにして少しづつずれていくような、アシッドテクノで定番の演奏もできます。

オクターブは1~5まで。

あと、波形がおなじみのノコギリ波と矩形波だけでなく、矩形波のオンオフの長さを変えたものや、変わった形の波形も選べます。



聞いてみましたけど、TB-303”らしさ”から逸脱しない程度の変化が楽しめますよ。

そして、一番目立つ、タッチパッドですね。
これもよく出来ています。
freq responseと書いてある左のタッチパッドは縦軸がレゾナンス、横軸がカットオフです。
左下が0ですね。
これが視覚的にフィルターの範囲がグラフとして見えて、最高!
ただのノブより直感的に理解できます。
「カットオフ」なんて言葉で言われても理解しにくいですが、このタッチパッドを触れば、なんとなくわかるはずです。
グラフの部分は、横軸が周波数の高低になります。
黒く塗りつぶされた領域だけをスルーして灰色の部分は音を通しません。
コーヒーフィルターのように音のいらない部分を濾しとるわけです。
指を左右に動かせば、ローパスフィルターがどうやって高域を遮断していくのかが、一目瞭然でわかります。
レゾナンスもどこの音を持ち上げているのかが、よーくわかるでしょう。

envelopeと書かれた右のタッチパッドは、縦軸がモジュレーション・エンベロープ、横軸がディケイです。
これも、ただのノブより遥かにわかりやすい。
フィルターが減衰していくディケイ部分がよくわかります。
こちらのグラフは横軸が時間です。

Finger Bass Lineには定番のエフェクトもついていますよ。
seq・synth・fxの<>ボタンで画面を切り替えられます。


テープディレイとオーバードライブの二つがついています。
普通、ディレイとディストーションをつけるアプリが多いですけど、開発陣がアナログ機材にこだわりを持っているんでしょうか?
ちなみに本物のテープディレイっていうのは入力された音をテープに録音しつつ、複数の読み取りヘッドでタイミングをずらして再生する装置です。

あと、珍しいLFO、ローフリキュエンシーオシレーターもついています。
要するにビブラートです。
サイン波のLFOを足しているようです。
amountで効果の量を、speedで揺らぎの速さを変えられます。
これも、良い味出しますよ。

シーケンサーのエディットも一通りの機能が付いています。


ランダマイズ機能が付いているのは、いいですね。
ボタンを押せばランダムなパターンが瞬時に作られます。
チューニングのノブが無いのでトランスポーズも役に立ちます。

それから、プリセットパターンにも注目。


21パターンがプリセットとして用意されていて、どれもすぐに使えるカッコイイものばかりでした。
プリセットから適当なのを選んで、四つ打ちと一緒に鳴らせば、それだけで気持ちよくなれますよw

その他の機能も豊富。


WistだけでなくCoreMIDIも使えるので、PCのDAWとシンクさせることもできます。
さらにワイヤレスでMIDI信号を送受信できたり、バーチャルMIDIで他のアプリとMIDIのやりとりができるようです。
…いやぁ、本気度高すぎ。

まあ、MIDIはいろいろめんどくさいので、とりあえずWistがわかればOK。

さっそく、iPadのiELECTRIBEとシンクさせて、いじってみましたが…これは楽しいw
どっちもライブ演奏向けのアプリですから、相性はバッチリです。
音質については頑張っていますけど、正直な話、アナログっぽさは無いです。
Phoscyonの音しか知りませんけど、アナログの滑らかな感じや揺らぎがしないです。
でもまあ、オーバードライブやディレイかけたら、その辺は多少ごまかせるので、気にしないほうがいいです。
それよりも、ライブプレイする楽しさを重視したほうが健全でしょう。

ライブプレイ時の問題はiPodとiPadの二つのスピーカーから音が出ることですけど、これは簡単な解決方法がありました。


このマルチイヤフォンスプリッターを使えばiPodとiPadの音を一つにまとめられます。
ケーブルが付属してますから、二つの機器ならこれ以外何も必要ないですよ。
持っているイヤフォンを挿せば、二つの音を同時に聞くことが出来ます。

本格的なミキサーを使うより、ずっと手軽なので、ものすごく便利。
これを見つけたのでBassLine購入に踏み切ったわけです。
これを使えばPCのDAWで演奏を録音できますからね。

もし、テクノをやりたいなら、iPod Touch 4 ¥16,800(第四世代で十分、今は16GBでこの値段です)とiPad 2 ¥34,800(New iPadは、重くて熱くて充電時間が倍なのでiPad 2が最適です)を買って、Bass Line ¥350 とiELECTRIBE ¥1,700 を買えば、それで出来ちゃいます。
今ならたったの合計¥53,650で、最新のバーチャルハード機材がそろっちゃうんですよ。

今、本物のTB-303買おうとしたら15万くらいはしますからね。

大人の趣味として、これほど安くてカッコイイのは、そうないですよ。

私は、音楽アプリに関しては、この二つのアプリをメインにすることにしました。




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